Akane Japan Life

世界のどこにいても日々の暮らしが続く、外国人が語る日本

日本人はなぜ年越しも引越しもそばを食べるのか?【そばにどんな意味を持っているか?】

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 2018年の6月に日本人の彼と入籍したので、今回の正月は夫の実家の大阪に帰ることになりました。

 学生時代に日本人の家庭にホームステイ―をしたことがあるものの、さすが日本人にとって最も忙しい正月にはお邪魔することができないので、今回の帰省は初めて日本人の家庭で過ごす正月になります。
 

 行く前に、夫にいろいろ実家の正月の過ごし方を打診していました。

実家のお正月って門松とか飾るの?餅つきとかはするの?


何もしないね~うちはああいうのを気にしない感じやから、ラフな感じ、多分!

なるほど、夫の実家は伝統的な行事をしないか?
今の時代はそうかな?みんなおせち料理とかも食べずに普通に年を越しているのか?と多少がっかりしたが、納得はした。

こういう経緯があって、全く期待せずに初の夫の実家でのお正月に臨んだ。

伝統行事をそんなに気にしていないという夫からの事前説明を受けたので、大晦日はいつも通りに過ごすだろうと心の準備ができているが、意外と高価な黒毛和牛を沢山用意されて、お腹がいっぱいではちきれそうになるくらいお肉を頬張っていた。

紅白をバックソングにみんなでボードゲームを楽しんでいた。
2019年まであと15分が残っている。

ボードゲームが盛り上がっているにもかかわらず、義理のお母さんは立ち上がって鴨だしそばを作って持ってきた。
マジか?
 お腹はまだ夕飯の黒毛和牛でパンパンだがけど…食べるしかない―――

 いくら正月の伝統行事を気にしていないと言っても年越しそばはやはり日本人にとって欠かせないものなんだね~

ほとんどの日本人は自分はなぜ引っ越しも大晦日もそばを食っているか知っているはずだと思うが、

私はそばに対して縁起の良いものだと大雑把な感覚しか持っていないので、日本人の夫に聞いてみた~


なんで日本人は大晦日に年越しそばを食べるの?引越しそばの意味と一緒?


縁起いいちゃう?知らんけど

最近夫の「知らんけど」は本当の口癖なのかただの大阪人アピールかよく分からなくなってきた。ただこういうちゃんと説明してほしい時に「知らんけど」が出たらマジでイラっとする(笑)

こんなにも自国の文化に対して無知の人がいるのか?と耳を疑うくらいだった。
とりあえず自分が日本のそばを食べる習慣に関して抱えている疑問を以下に書き出した。

1、日本人はなぜ年越しそばを食べるのか?
2、 やはり地域によって食べるそばは違うのか?
3、 年越しそばと引っ越しそばが持っている意味が同じなのか?

年越しそばの四つの意味

【長生きできるように】
おそばのように細く長く過ごせる事を願って食べる。

【今年の不運を切り捨て、来年を幸運で迎えられるように】
おそばは切れやすいため、今年の不運を切り捨てて、新しい年を迎える。

【金運が上がりますように】
昔の金銀細工師は細工で散らかった金や銀をそば粉に使って集めていたようなので、「そばで金を集める」から金運が上がる。

【来年も無病息災でありますように】
蕎麦は風雨にさらされても、日光を浴びると再び元気に戻るので、そばのように何度も元気に蘇るようにという願いが込められている。

地域によって食べるそばは違う

年越しそばの具として使われるものといえば、ニシンやエビ、油揚げ、ネギ、大根おろし、鶏肉等と見られる。

ニシン:子宝に恵まれる意味。
エビ:長寿のシンボル。
ネギ:労苦をねぎらう意味。
大根おろし:厄を落とす意味。

北海道や京都では、特ににしんそばが好まれる傾向があるが、関東地方ではおかめそばが一般的だそうです。
新潟県ではへぎそば、岩手県ではわんこそばなど、その地域の名物が年越しそばの具に使われることもある。

今回夫の大阪実家は中国人の私にとってほぼ味がしない透き通った透明な出汁のそばを出してくれた。
折角作ってくれたお母さんに薄すぎることを言えずに「美味しい、ちょうど良い」とちょっと微妙な表情で見え見えの嘘をついた。
お母さん、ごめんなさい~

関東のそば出汁はもっと黒っぽい気がするが…

ちなみに、翌日のお正月にお母さんが作ったお雑煮も日本に来て初めての白みそ味だった。

年越しそばと引っ越しそばが持っている意味が同じではない

引越する時にも引越そばを食べる習慣があるが、引越そばはどんな意味を持っているのかな?
引越しする際に、日本の慣らしに従って食べたことがあるものの、一度も挨拶品として配ったことはない。
というのもどうして引越しにもそばを食べるのか?年越しそばと同じ意味であるのかとても疑問に思っている。

もともと引越しそばは、江戸時代中期から江戸を中心に行われるようになった習わしだそうです。
「そばに(近く)に越してきたことに引っかけて、『おそばに末長く』あるいは『細く長くお付き合いをよろしく』との江戸っ子の洒落が込められている」(そば・うどん百味百題/柴田書店)との説がある。

ということは、年越しそばと引越そばを食べる目的が違う。

【年越しそば】内部(自分自身)の環境をよくするため。
【引越しそば】外部(隣同士・新しい地域でお世話になる人)との環境をよくするため。

最後に

 今回、初めて夫の実家で新年を迎えたことで、分かったことが二つある:
①いくら伝統行事を気にしない日本家庭でも年越しそばを必ず食べる。
②聞き慣れた当たり前のことにはまだまだ自分が知らない意味がある。
 今度意識してちゃんと願いを込めて年越しそばを食べよう~